第63回全国病弱虚弱教育研究連盟
研究協議会並びに総会
第44回中国四国地区病弱虚弱教育研究連盟
研究協議会並びに総会

主題

児童生徒個々のニーズに応じた、生きる力を育む病弱教育のあり方
〜子どもたちが生きる未来 今 できること〜

くすりん

令和4年度 山口大会

くすりん

全体会

全病連理事長あいさつ

全国病弱虚弱教育研究連盟 理事長 髙河原 健

髙河原 健

全国病弱虚弱教育研究連盟 理事長
(大阪府立刀根山支援学校長)

 皆さま、こんにちは。私は、今年度より本連盟の理事長を務めさせていただきます、大阪府立刀根山支援学校長の髙河原 健と申します。本日、ここに令和4年度全国病弱虚弱教育研究連盟研究大会(山口大会)が開催できますこと、大変嬉しく存じます。
 さて、この全国病弱虚弱教育研究連盟は、昭和35年に発足した、病弱虚弱教育の研究推進と振興並びに会員相互の親睦を図ることを目的とする、大変、歴史のある研究組織です。この全病連では、研究活動の推進のみならず、研究協議会の開催、研究調査の実施、機関誌等の発行等の活動を行っていますが、本日開催のこの研究協議会は、その中でも大変重要なものとして位置づけています。
 ここ2年を振り返りますと、新型コロナウィルス感染症の影響で大会の形式も大きく様変わりしました。研究成果を持ち寄り、全国の先生方が顔を突き合わせて協議を行うというスタイルから、今年度につきましても、WEBを活用したオンデマンド形式で大会にご参加いただく形を採用しています。この間、各学校園におかれましても、病院と綿密に情報を交換し、子どもたちの学びを止めることがないよう、感染症対策にご尽力をいただいたことと思います。本校でも、昨年度より病棟と連携し、オンラインでの授業の実施に踏み切ったところです。児童生徒向けの1人1台端末、高速大容量の通信ネットワークを全国的に整備するためのGIGAスクール構想と、このコロナウィルスへの対応が重なり、否応なしに学校教育の ICT化が全国的に進みました。病弱教育においても病院内のいくつかの教室をインターネットでつなぎ、遠隔授業を実施することによって、複数の教員と複数の子どもたちが互いの顔を見て、そして、声を聞いて授業に参加することが可能になりました。また、治療のため病室から出ることができない子どもたちに対し、自身が在籍する地域の学校の教室にアバターロボットを設置してもらい、病室より遠隔操作しながら授業に参加するというようなことが、今、全国的に始まってきています。
 このような状況の中、今回の山口大会のテーマは、「児童生徒個々のニーズに応じた、生きる力を育む病弱教育のあり方 〜子どもたちが生きる未来 今 できること〜」です。まさに、将来の変化を予測することが困難な時代を生き抜く子どもたちのために、私たちは、今、何ができるのかをこの機会に考えてみましょう。このコロナ禍であるからこそ、この2年間、私たちが試行錯誤の中で取り組んできた成果を、この場で情報共有していきましょう。きっと、今できることが見つかるはずです。
 最後になりますが、かねはら小児科 金原洋治 病院長様には「令和の病弱特別支援教育へー小児科医がお伝えしたいことー」という演題で記念講演を頂戴いたします。我々にはない医師の御立場から様々なご示唆を頂戴することと思います。この場をお借りし、感謝申し上げます。誠にありがとうございます。
 それでは、本研究協議会が皆様の情報共有の場として機能し、今後の日本の病弱虚弱教育の発展に大きく貢献することを願いまして、挨拶に代えさせていただきます。

主管校校長あいさつ

小野 倫代

全病連・中四病連山口大会 主管校校長
(山口県立豊浦総合支援学校長)

 令和4年度第63回全国病弱虚弱教育研究連盟研究協議会山口大会の開催にあたり、主管校校長としてご挨拶申し上げます。
 全国各校の皆様におかれましては、日頃、児童生徒の安心・安全な教育活動に多方面でご尽力されていることと拝察いたします。
 さて、全国的に新型コロナウイルス感染症の終息が見通せない中、新しい生活様式に基づいた教育活動への変換をめざして、創意・工夫を重ねる日々が続いております。それらを後押ししている施策の一つとして、GIGAスクール構想の実現による「個別最適な学び」の推進が挙げられます。
 病弱教育の分野においても1人に1台という効果的な端末の活用により、各教科や自立活動等における授業の場面で、一人ひとりの障害特性に対応した機器利用や、オンラインで遠隔地を中継し共同・交流学習等を行うなど、新しい取組が展開されております。分身ロボット等の導入をはじめ、昨今ではⅤRを活用した疑似体験学習の試みも始まりました。こうした新たな取組により、中央教育審議会が唱える「令和の日本型学校教育」の構築に向けて、様々な学びの機会を創生して、新型コロナウイルス感染症に負けない、子どもたちの笑顔が絶えない教育現場をめざしていきたいと思います。また、「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」(医療的ケア児支援法)が昨年の6月に施行されましたが、これを受け、医療的ケアを必要とする子どもたちの社会参加と切れ目のない支援体制をめざし、各校がより一層連携を深め、役割を果たしていくことができればと考えています。
 本大会では、「児童生徒個々のニーズに応じた、生きる力を育む病弱教育のあり方~子どもたちが生きる未来 今 できること~」をテーマに掲げ、22日間にわたりテーマ別による分科会発表が動画で配信されますが、発表校の取組の内容や指導助言者のお話などをご視聴いただき、今後の教育活動に役立てていただきたいと願っております。
 最後になりましたが、本大会の開催にあたり、お忙しいなかご講演いただきました、かねはら小児科院長 金原洋治 様、文部科学省初等中等教育局特別支援教育課 深草瑞世 様をはじめ、多大なるご支援ご協力を賜りました関係各団体の皆様に心より厚くお礼申し上げます。
 本大会を通じて、全国病弱虚弱教育研究連盟研究協議会が益々発展することを祈念いたしまして、挨拶とさせていただきます。

テーマソング

「まどをあけて」

「まどをあけて」
作詞 ナーチャ
作曲 米良美一
編曲 轟 千尋
ピアノ伴奏&歌 川越少年少女合唱団

2016年夏、「病弱教育を多くの人たちに理解してもらい、病気や障害のある子どもたちを応援する歌を作ろう」というコンセプトのもとに、全国の病弱特別支援学校の子どもたちや関係者に歌詞を募集しました。
皆様から寄せられた詞や思いを一つの歌詞へとはぐくんだという経緯から、作詞者を英語で「はぐくむ」「大事に育てる」という意味のナーチャ(nurture)にしました。また、子どもの頃に特別支援学校に通った経験がある音楽家の米良美一さんが、この企画に賛同し作曲してくださいました。
この歌が、子どもたちの夢や希望をかなえるための一歩となりますように・・・という想いが込められています。